冷え対策で元気な身体に。
近年、冷え性の女性が増え続けています。「女性は冷え性になりやすいから仕方ない・・・」と決めつけていませんか?身体の熱は筋肉によって作り出されますが、確かに女性は男性に比べて筋肉量が少なく脂肪が多いため、熱生産量が少なくなってしまい、冷え性を招きやすいとされています。
しかし、たかが冷え性、と放置しておくのは危険なこと。本日は冷えが身体にどう影響するのか、セルフチェックとその対策などをご紹介します。
◆冷え性、放っておくとどうなるの?
冷えは代謝と密接に繋がっています。代謝とは外部から取り入れたエネルギーや栄養素が体内で利用されたり、消費されたりすることを指します。しかし身体が冷えると基礎代謝が低下し、脂肪を燃やしにくい状態になります。そのため、水分の代謝にも影響が及び、むくみを引き起こすことに。運動しても痩せにくい体質になってしまいます。
ちなみに、体温が1度下がると基礎代謝量は12パーセント低下すると言われており、また40歳を過ぎると代謝量が一気に落ち込みます。同じ生活をしていても何だか痩せにくくなった、と感じるのはこのためかもしれません。
しかしそれだけではありません。実は、生理不順や生理痛、不妊症、子宮筋腫・子宮内膜症、更年期障害などの婦人科系の症状はすべて冷え症が起因していると考えられています。また体温が1度下がると基礎代謝だけでなく、免疫力をつかさどる白血球の働きが30%もダウンするそう。このため冷えは万病の元とも言われているのです。
◆あなたは大丈夫!?冷え性セルフチェック!
「自分が冷え性かどうかわからない」という方は、まずはこちらのセルフチェックで日頃の生活状況を振り返ってみましょう。
・顔がよくむくむ
・肌を指で押すと、跡がついて戻りにくい
・汗をかきにくい
・汗をかくときは異常にかく
・ポッコリお腹が気になる
・肌が青白い
・便秘になりがち
・足首のくびれがない
・手足が冷たい
・夕方になると靴がきつい
いかがでしたか? 1つでも当てはまる事項があった方は冷え性の兆候アリかもしれません。
冷え性の方の中には体温が35℃台という方もいらっしゃいます。
しかし、基礎代謝が効率的に行なわれて、免疫力も高い状態の体温は36.5℃。外側だけを温めるのでは一時的な効果に過ぎません。冷え対策には身体を内側から温めることが大事になってきます。
◆冷え対策は毎日の習慣から。
冷え対策といっても何をすればいいの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、難しく考える必要はありません。毎日の生活を少し変えるだけで、冷え性を改善することは可能です。
たとえば身体を温めるとされる食べ物を積極的に食べるのもひとつ。ショウガには身体を温める作用がありますし、唐辛子には代謝をアップさせる成分が入っているので、日々の料理の中に取り入れてみると良いでしょう。
また、シャワーでは身体が温まりにくいため、毎日お風呂にゆっくりとつかることも効果的。体温+4℃くらいのお湯にじっくりとつかることで体温が上がるだけでなく、体内の老廃物を排出したり、リラックス効果もあります。
入浴後、血行が良いときにマッサージを行なうことでさらに代謝UPが期待できます。足の冷え・むくみが気になる方は、ふくらはぎを上下にさすります。また、顔のむくみが気になる方は、甲状腺(のどぼとけの左右のあたり)を指の腹でやさしくなでるようにマッサージします。マッサージ用のオイルや乳液・クリームを付けて行なうことでより効果的に行なうことができます。
いかがでしたでしょうか。女性はもともと冷え性になりやすいこと、そして対策を取ることも可能なことがおわかり頂けたのではないかと思います。是非毎日続けて試して頂ければと思います。