「アロマ」の不思議。どのように身体に作用するの？
リラックスや癒しを求める女性を中心に人気のアロマテラピー。アロマテラピーは、エッセンシャルオイル（精油）を用いて行う自然療法の一つです。
さまざまなストレスに囲まれて生活している私たちにとって、リラクゼーションの手段として、また、健康増進や美容に役立てていくものとして注目されています。本日はその入門編。どのように身体に取り込まれるの？という点についてご紹介します。
■そもそも精油って何？
エッセンシャルオイル（精油）とは、ハーブなどの植物の香り成分を抽出した揮発性のオイルのことを言います。
精油は植物の葉や花、果皮、樹皮、樹脂などから得られ、植物により異なる香りや成分を持っています。300種類以上のエッセンシャルオイル（精油）が存在しますが、エッセンシャルオイルは原則として純度100％です。そのため抽出するためには多くの植物を必要とし、高価なエッセンシャルオイルも多数存在します。例えば、ローズのエッセンシャルオイルを1滴抽出するためには、およそ50個のバラの花が必要といわれています。
ちなみに、エッセンシャルオイル（精油）は、アロマテラピーに使うオイルという意味で、「アロマオイル」と呼ばれることもあります。
しかし「アロマオイル」という呼び方は、純度が100％でないオイルや、天然香料でないオイル（フレグランスオイルやポプリオイルなどの安価なオイル）を指す場合もありますので、ご注意下さい。
■アロマテラピーの起源とは。
実は、アロマテラピーは自然療法として古代から人々の生活に根ざしており、人類は植物の香りを利用し、医療にも役立てていました。
20世紀初頭にフランスで「アロマ」（aroma）と「テラピー」（therapy）を掛け合わせた造語「アロマテラピー」という言葉が登場し、精油やアロマテラピーの研究が進んだ現在では、美容、健康の増進、リラクセーション、スポーツ、介護や医療、予防医学などでも活用されています。
■オイルはこのようにして身体に伝わり、作用します
・嗅覚から脳へ伝わる
揮発した精油成分は空気中に蒸発して鼻から吸い込まれ、脳に到達します。脳は受け取った香りによって、体に作用する物質の分泌を促します。
・呼吸器から血液循環によって全身に伝わる
精油を嗅いだり吸入したりすることで、芳香成分が鼻粘膜に吸着します。芳香成分は血管に吸収され、血流に乗って全身へ作用します。
・皮膚から血液循環によって全身に伝わる
皮膚の表皮は体を守るためのバリアーの働きを持ちますが、精油を入れたトリートメントオイルを塗布することで、皮膚のバリアゾーンを通過し、真皮に浸透していきます。さらに真皮にある血管やリンパ管に吸収され血流を介して全身の組織や器官に広がります。
・消化器から血液循環によって全身に伝わる
精油を内服した場合は食物と同様のルートを通ります。消化管の粘膜に付着し、血液循環にのって全身の組織へ作用します。内服による精油吸収は他の経路と比べより多量の精油が吸収されるため、日本では禁止されています。（フランスでは治療の一環として行なわれることもあるそうです）
いかがでしたでしょうか。アロマの香りを嗅ぐことで精油が嗅覚に作用するため、ストレスを開放しリラックスできるという効果はもちろん、アロマオイルを呼吸器や皮膚に作用することで生体機能の正常化を助ける働きもあります。次回以降で具体的な癒しの効果についてもお伝えさせて頂きますね。
ーー＊ーーーー＊ーーー＊ーーー＊ーーーー＊ーー＊ーーー＊ーーー＊ーー
リラクゼーションサロン ボダイジュ北新地店
大阪市北区曽根崎新地1-3-32新地リバティビル4F
（JR東西線「北新地」駅 大阪市営地下鉄四ツ橋線「西梅田」駅 徒歩2分）
TEL：06-6940-7545
ーー＊ーーーー＊ーーー＊ーーー＊ーーーー＊ーー＊ーーー＊ーーー＊ーー
